お客様の声Review

埼玉県 熊野神社様
内容
木部、エアー鉋施工、木部長期保存(撥水コーティング)
施工日
2019年09月07日
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神様に導かれた高度な現代テクノロジー『エアー鉋』が木のぬくもり、新しい命を吹き込んでくれました!

埼玉・川越市は、「小江戸」として知られ、昔の風情に溢れた街並みの観光地として親しまれています。明治26年(1893年)3月に発生した「川越大火」の際、焼失を免れた商家の耐火建築である蔵造りが評価され、その後蔵造りが普及し、今日の「蔵の街」になったという歴史があります。
そんな川越市の地域のみなさまより「おくまんさま」と呼ばれ、親しまれているのが、川越熊野神社(以下、熊野神社)。御祭神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、事解之男尊(ことさかのおのみこと)、速玉之男尊(はやたまのおのみこと)の御三神で、天正18年(1590年)に紀州・熊野から分祀された歴史ある神社です。江戸時代まで、道を挟んで隣接する浄土宗・蓮馨寺(れんけいじ)の一部でしたが、明治時代になり「神仏分離令」で独立し、今日に至ります。
このように由緒ある熊野神社ですが、長年のお悩みは、建物の汚れでした。
毎週日曜日の午前7時30分よりTBS系で放映されている経済バラエティ番組『がっちりマンデー‼』の10月13日の放送分でも、経済評論家・森永卓郎氏が「全国の神社仏閣では、建物の汚れに悩んである」旨の指摘がありましたが、熊野神社もご御多分に洩れず、本殿をはじめ神社内の施設全般の汚れをいかに落とし、綺麗にするかが長年の課題でした。
そんなお悩みを解決したのが、躍進が誇る木部再生の新技術『Air鉋』(えあーかんな)です。今回は、拝殿と本殿、大鷲神社、手水舎(てみずしゃ)を施工。そこで、「100パーセント以上の大満足です」と語る宮司の岡本行雄(おかもとゆきお)さんに、『Air鉋』の魅力について伺いました。
①施工前
施工前

ミクロン単位で表面を削るため仕上がりが断然違う!

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― 以前に、専門的な業者に依頼して、表面美装、木材保存処理を行なったことはありますか。

岡本行雄宮司(以下、「岡本宮司」とする) 専門的業者に依頼したことはありません。私自ら、シルバー人材センターから派遣されてきたみなさんにヘルプしていただきながら、洗浄していました。一昨年から昨年に至る2年がかりで、境内にある本殿、拝殿などを、K社の高圧洗浄機を用い、洗浄していたのです。

― 業者さんがみつからなかったために、自ら洗浄なさったのですか。

岡本宮司 それもありますが、やはりセルフで洗浄すれば、リーズナブルですし、自分のペースでこまめにできますからね。なによりもまずは、本殿、拝殿をはじめ建物をきれいにして、いらっしゃるみなさまに、気持ちよくお参りしていただきたいという気持ちで、自ら手がけたわけです。

― K社の高圧洗浄機はいかがでしたか。

岡本宮司 確かに綺麗にはなるのですが、水圧が強すぎると部材を傷めてしまう可能性があるのです。また、汚れを木部内部に押し込んでしまうこともあるようです。
さらに、水を用いるため、表面が濡れてしまうので、施工中は、どこがきれいになったのかがよくわからないことがあります。そのため、乾いてから洗浄にムラが見つかることもありました。
それでも、高圧洗浄機があるだけ、まだありがたかったです。こういう機械がなかった時代は、糠袋を用いて手で擦って洗っていたわけです。それじゃ日が暮れるどころか夜が明けちゃう(笑)。

― 『Air鉋』を採用したきっかけは何ですか。

岡本宮司 手水舎の屋根の銅版葺きを直していたところ、躍進さんが飛び込みの営業でいらして提案されたのです。しかし、それまで『Air鉋』に関する予備知識は、一切ありませんでしたから、試しに手水舎の木部を試験施工してもらったところ、まさに百聞は一見にしかずとばかり、その素晴らしい性能を、その場で確認したからです。

― まさに、縁結びにご利益のある熊野神社さんならではのご縁かと思われますが。

岡本宮司 そうですね。まさに神様がお導きくださったのはないでしょうか(笑)。本当にグッドタイミングでいらしたので、その場で試験施工ができ、トントン拍子で本施工実施となったのです。
神様と現代のテクノロジーが手を組んだわけで、まさに令和の時代の幕開けにふさわしいお導きだと思います。

― 『Air鉋』は、払う、削る、剥ぐ、粗す(あらず)の4つの機能を駆使できるため、高圧洗浄気を用いた場合よりも、仕上がりが違いますか。

岡本宮司 削る技術においては、空気と粉体(植物性)を噴射し、対象物の汚れや劣化層、古い塗膜などを、数センチから数ミクロン単位で削るので、仕上がりがぜんぜん違います。『Air鉋』は、K社の高圧洗浄機の10倍以上に綺麗にしてくれました。

『Air鉋』が新しい命を吹き込んでくれた!

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― 建物が古くなり、汚れが落ちない場合は、伊勢神宮のご遷宮にならって、各神社も建て替えることになるのですか。

岡本宮司 伊勢神宮の遷宮は、20年ごとに建て替えることで、新しく生まれ変わることを意味しているのです。また、伝統文化や寺社建築の技術、宮大工さんの技能を継承していくためにも重要な行事ですが、他の神社は、必ずしもそういうわけにはいきません。

― 建物を洗浄して綺麗にすることは、新たな生命力を得ることにつながるのでしょうか。

岡本宮司 つながりますね。鎌倉時代に、武家社会での慣習や道徳をまとめた御成敗式目(ごせいばいしきもく)にも「神は人の敬によりて威を増し人は神の徳によりて運を添ふ」とあります。
神様は人々の崇拝をうけてこそ、そのご威光が増します。つまり、みなさんが神様を尊敬するという気持ちがあって、御神意が高まるのです。その神様の徳によって運や生命力が与えられるのですから、参拝する社がほこりだらけだと、みなさんもありがたいとは思ってくれないでしょう。
今回は、『Air鉋』という高度な現代技術によって、本殿、拝殿などをきれいにしたおかげで、木のぬくもりが感じられ、改築したわけではないのに、新たな生命力がみなぎってきました。

― 躍進の、会社としての魅力は何でしょうか。

岡本宮司 極めて誠実な会社だというところです。何よりも作業が丁寧で、本当によくやってくれました。

― 今回施工を担当させていただいた笠井正行、関雄介はいかがでしたか。

岡本宮司 ともに30代で、若手のホープらしく真摯さにあふれ、ほこりだらけになりながらもいやな顔ひとつしない。まさに“ホコリ高き男たち”と思いました(笑)。

― 同じようなお悩みを持つ神社さまに、躍進の『Air鉋』をご紹介いただけますか。

岡本宮司 もちろん、喜んで紹介させていただきます。これも縁結びのひとつであり、熊野神社のご利益そのものですから(笑)。
ご希望があれば、今回施工していただいた部分をご見学いただいても構いません。
そして、もし、機会があれば、現存する日本最古の国宝・大社造りの本殿を有する島根県松江市の神魂神社(かもすじんじゃ)などで、この『Air鉋』を施工したら、みなさんは鳥肌が立つかもしれないでしょう。そのくらい『Air鉋』は素晴らしい技術であり、大きな可能性を秘めていると思います。

― ありがとうございました。

  • 埼玉県 熊野神社
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