森羅万象から学ぶ人生羅針「ビジネスの臍下丹田」
2023.11.18
森羅万象から学ぶ人生羅針「ビジネスの臍下丹田」
武道の稽古で「臍下丹田(せいかたんでん)から力を出せ」という言葉を聞くことがよくあります。
臍下丹田とは、文字通りおへそから下9センチほど下のところにある丹田というツボで、漢方医学ではここに意識を集中して力を集めれば、健康を保ち勇気が湧いてくるといわれています(三省堂 新明解四字熟語辞典より抜粋・要約)。
つまり臍下丹田に心身の力を集めれば健康になるだけでなく、新たな力が湧き勇気がみなぎり、不動心が備わってくるというのです。
その根拠は、人間の体はすべてがつながっているからです。私は痔になった経験はありませんが、痔を患っている人の話によれば、手を伸ばしテーブルの上のものを手前に引き寄せようとしただけで肛門に痛みが走るといいます。腕や指先と肛門の筋肉は、まったく関係ないようにみえて繋がっている証拠なのです。
そうした体のすべてのつながりの中心が臍下丹田です。これに関連して、極真空手の創始者・大山倍達師は、「自然の大いなる力や精神が丹田にあれば、おのずと武術の技も丹田から出て手先、足先にスムーズに及ぶ結果となる」と指摘しています。
では、ビジネスにおける臍下丹田とは何でしょうか。それは確固たる信念にほかなりません。知識も経験もモチベーションも、すべて信念に支えられていれば、大山師の指摘通り、自分の力だけでなく、自然の大いなる力や精神の作用によって、物事がスムーズに運び、良い結果をもたらすのです。
ビジネスの臍下丹田には、常に確固たるゆるぎない信念を据えておき、すべての持てる力を出し切れるだけでなく、目に見えない自然の力までも利用できるように心がけてください。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「利益と共に名誉を確保する」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「家族のチーム力を養う」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「絶対に“借金札”を持たない」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「一人前社員製造機」であれ】
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「割れ鍋に綴じ蓋」で当たり前】