森羅万象から学ぶ人生羅針「傑物と凡人の分かれ道」
2023.07.26
森羅万象から学ぶ人生羅針「傑物と凡人の分かれ道」
ドイツの文豪ゲーテは「人は何事も小児のようにはじめ、小児のような熱烈な興味を持たなければならない」と述べています。子供は、オタクと呼ばれるような人でなくても、一度興味を持つと朝から晩までずっとそのことに夢中になっているものです。
中には、大人の目から見ると実に下らないものがあるかもしれませんが、その本質は、他のことが目に入らないくらい夢中になっているという集中力の発現にあるのです。
それでも人は、年と共に興味の対象が変わってきます。子供のころ夢中になっていた遊びがいつの間にか面白くなくなるのは、「大人の階段」を上る過程で、別なものに興味を示したり、現実や限界の壁に直面したりするからです。
また、感性も鈍くなっていくものです。いつの間にか、音楽も聴かなくなり、映画も観なくなり、本も読まなくなっているのは、仕事や家庭における日常生活に追われて余裕がなくなっているせいもありますが、感性が鋭敏でなくなっていることが大きな原因です。
しかしそれでも、冒頭のような「小児のような熱烈な興味」を持ち続けて努力し夢を実現している人もいます。
例えば、小学生のころの文集や卒業アルバムの寄せ書きに書かれている「将来なりたい職業」について、大抵の人は一般的なサラリーマンになっているのが現実ですが、ほんの一握り、一つまみの人が、その寄せ書きに書いた夢を実現しているのです。
そしてこの強い興味と集中力をどれだけ維持できるかが、傑物(けつぶつ)と呼ばれる人になるか、凡人で終わってしまうのかの分かれ道であることを肝に銘じて、良い意味で子供のような純真さで夢中に努力してください。
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