森羅万象から学ぶ人生羅針「真の人心一新が的確にできる」
2023.09.16
森羅万象から学ぶ人生羅針「真の人心一新が的確にできる」
論語に「苗にして秀でざる者あり、秀でて実らざる者あり」があります。苗として植えたのに穂を出さず、仮に穂を出しても実をつけない者があるという意味で、ポテンシャルがあるのに、またチャンスが巡ってきたのに、それをまったく生かすことをしない者がいることを指しているのです。
しかしこれは、組織のトップにすべての責任があるといっても過言ではないでしょう。そんな宝の持ち腐れのような人材を的確に見極め、持てる力を最大限に発揮させるのがトップの最大の役目だからです。
こうした穂も出さず実もつけない人材が存在するのは、昔の社会主義・共産主義国家の国民のように、「働いても働かなくても給料は同じ」という悪平等が、やる気の無さを生むのと同じなのです。
さらに、かつてあるプロ野球球団の社長は、「チームが優勝しなくても人気は衰えない。逆に優勝などされたら選手の年棒を上げなければならなくなるので、いつまでも下位の成績でいてほしい」という本音を漏らしたといいます。
つまり、黙っていても儲かる仕組の中にいるのだから、余計な働きをされては、給料を上げなければならなくなるので、静かにしていてほしいのです
こんな空気を一掃するためには、積極的に芽を出そう、実をつけようとする者だけを残すという人心一新の実行しかありません。
リストラの正確な意味はリストラクチュアリング、つまり再構築です。決して整理解雇だけを意味するものではありません。
つまり、辞めさせるのは簡単ですが、持てる力を存分に発揮できるように努力する人間に生まれ変わってくれれば、何も言うことはないのです。
このように様々な角度から真の人心一新が的確にできてこそ、本当のトップであることを忘れないでください。
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