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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「未熟さを悟り不断の努力をする」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「未熟さを悟り不断の努力をする」

2024.09.08

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「未熟さを悟り不断の努力をする」
 みなさんも子供のころから「肥った豚よりも痩せた(哲学者の)ソクラテスになれ」ということわざを耳にしたことがあったと思います。しかし私は、何度考えても意味が分かりませんでした。特に、「痩せたソクラテスってどういう意味?」「そもそもソクラテスの体型はどんなものなの?」という素朴な疑問があったからです。

 でもこれは大人になって、イギリスの哲学者ジョン・スチュアート・ミルが言った「満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよい。満足した愚か者よりも、不満足なソクラテスのほうがよい」の誤訳が独り歩きしたことに気付きました。

 解釈は色々あろうかと思いますが、満足した豚とは、人として無価値であるというもので、満足した愚か者は自分を賢いと錯覚し努力を止めてしまった人だと思います。

これを踏まえて私なりに解釈すれば、「いくらお金があっても他人から見て無価値な人間よりも、まだまだ未熟であると自覚し(その代表として「無知の知」を唱えるソクラテスのように)、努力を惜しまない人の方が値打ちがある」となります。

 自分の未熟を悟り、その未熟さに満足することができず、不断の努力を惜しまない人こそ真の人間でありその代表としてソクラテスの名が使われたわけです。

何よりも怠惰で無知であるために、豚と揶揄されることは非常に恥ずべきことであると強く認識してください。

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