森羅万象から学ぶ人生羅針盤「現場百回の精神」
2024.02.12
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「現場百回の精神」
「元請一本」を模索する第5回は、そもそも元請事業の候補になり得るのはどういう事業かを見極めることです。
元請候補と思しき事業が見つかっても、それは製造ラインと営業ラインだけですべてを決められるわけではありません。必ずバックヤードに立っている総務・経理などの内勤社員の支えがあってこそ事業として成り立つのです。
そのため企業トップは、元請候補事業に関するすべての部署に定期的に出向くようにして、実務を担う若手などと面談し情報の整理を行い、他部署との連携の柱を担ってください。まさに「現場百回」の精神を実行するのです。
その際は、とことん聞き役に徹しましょう。元請として成り立つ将来性、提供する商品・サービスの有効性、「市場に人口はたくさんいるけれどもお客様になってくれる人は果たしてそのうちの何パーセントなのか」などの市場性を、とことん聞き出し分析するのです。同時に、具体性、期限、予算、担当責任者の責任の所在を確認も忘れないでください。
さらに、①元請としていったい何をしなければいけないのか、②元請に踏み切ると何が起こるか、③下請時代には必要がなかったものの元請として必要とされるカネとヒトをはじめとする経営資源は何かも確認しましょう。
これらすべてが確認できてこそ「現場百回」の精神が体現され、元請としてスタートするに値する企業に不可欠な要素であることを強く認識してください。
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