森羅万象から学ぶ人生羅針盤「米不足にみる時代の変化」
2025.04.19
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「米不足にみる時代の変化」
今回は、昨今の米不足について私見を述べてみたいと思います。その主因が減反政策にあると思うからです。中でも一番驚いたのが2018年度に廃止になるまで続けられていたということです。
2018年は7年前じゃないですか。私は減反政策などとっくの昔に終了していたと思っていました。そしてつい最近、政府は米を増産政策に切り替えることを発表しましたが、時すでに遅しでしょう。
減反政策の基本を述べますと、戦後の日本における米の生産調整を行うための農業政策です。米の生産を抑制するための政策であり、具体的な方法として、米作農家に作付面積の削減を要求するものです。
1971年から本格スタートしたのです。食生活の欧米化や宅地の確保、農家の後継者問題など、減反の理由を挙げたらきりがありません。
しかし、どこの国でもまず自国の食料自給率を100%にして、余った食料を輸出しています。そしてもし自国で不足すれば輸出を減らせば良いだけで、減反などという愚策は、先進国中日本だけが実施していたのです。
そして現在、日本のお米は、いまや海外で大人気の高級輸出品になっています。特にブランド米の人気は凄いと聞いております。人気ナンバーワンのコシヒカリに続いて、あきたこまち、ひとめぼれなど、ブランド米のオンパレードです。
「しかし、農家の後継者問題が解決しなければ、休耕田を輸出用ブランド米の田んぼに復活できない」という声が上がっているために農業法人制度があるのです。
現在では都会からの移住者を含めて、農業法人が稲作を励むケースなども増え、今後増える傾向にあります。農業に限らず、こうした時代の変化に敏感でなければ、いかなる業種でも生き残れないことを肝に銘じておきましょう。
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