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「天下師表藤田東湖の死生観」第7章を拝読して、
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「天下師表藤田東湖の死生観」第7章を拝読して、

2020.10.15

「天下師表藤田東湖の死生観」第7章を拝読して、

藤田東湖については、笠井家の墓前と同じ常盤共有墓地にあり、文武両道を備え、西郷隆盛・吉田松陰にも影響を与えた人物偉人であるぐらいの浅はかな知識しかありませんでした。
今回読んで、
父、幽谷の「尊王の大義の為には一身一藩を犠牲にしても良いという志と至誠」を東湖が受け継ぎ、君主である斉昭公に仕え、とことん斉昭公を後押しして、守護した様子が伺えます。
回転神社は、東湖墓前の隣に存在するので、「回転」の名は知っていましたが、東湖の決死の行動が「回転詩誌」に記されていることをを知り、東湖の行動を更に学びたくなりました。
又、東湖が郡奉行として農政改革したことは、僕が小学校の時に農人形に米をお供えする習慣につながります。

光圀の彰往考来思想で「大日本史」編纂、つまり「天皇史」編纂に始まり彰考館・弘道館建設,と繋がって行く事を再確認できました。

安政の大地震にて母を助け命を落とした死ではあったが、東湖らしい散り方で誇りに思う。(ただただ、目の前の母を助けるとの思い。瞬間の行動に感動)
水戸藩の運命を変えた、東湖の突然の死であったと思う。その後、尊王攘夷論が日本へ広がっていった。東湖の死がなければ、確かに、井伊直弼暗殺の桜田門外の変・天狗党の乱・筑波の義挙そして、東湖四男の小四郎・武田耕雲斎も果てることはなかっただろうと僕も思う。
今回改めて、感じたことは、尊王攘夷という改革がいろいろな人の交差、交わりの導線で、過激に変わって行ってしまうことが残念である
君主に仕える臣下の死生観の精神は、研ぎ澄まされた迫力を感じるが、当時は、辱めは、自分で命を絶つことが美徳であったのだろう。しかし、命程尊厳なものはない。現在で言うならば、ことに当たるときは、真剣勝負・死に物狂いでことに当たる、死生観が大切ではなかろうかと考えます。
最後になりますが、東湖のことを心酔していた西郷隆盛の座右の銘「敬天愛人」のスローガンも東湖から教わった水戸学の言葉だそうです。
いろいろ飛んで、覚えていたことが繋がってきたように思います。まだまだ、彰往考来の如く先人の知恵を学び未来の価値創造をしていきたいと考えます。
この度は、 学ぶ機会を与えて下さり、誠に有難う御座いました。
感謝です。                  笠井輝夫

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