森羅万象から学ぶ人生「人の和で組織の基礎固めをする」
2022.08.30
森羅万象から学ぶ人生「人の和で組織の基礎固めをする」
孟子の言葉に「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」があります。いくら運が良い時でも地形の有利さには敵いません。そんな地形の有利さも、人々の心が一つになっていることには敵わないものです。そのため、物事を成し得るには、人の心をつかんで臨むことが大事であるという意味なのです(故事成語を知る辞典より抜粋・要約)。
もちろん天の時や地の利も重要です。特に、経営者であれば、何か新しい事業やプロジェクトを実行しようとするとき、ベストタイミングを見極めることが要求されます。それは、景気の状況や人々の志向を分析して、自分から積極的に好機をつかむための仕掛けを施す必要があります。つまり、運をつくるのです。
また地の利も、ライバルが少ない市場を選んだり、地産地消を生かせる環境で勝負したりと、ホームとアウェーの差のような力を有効に利用するのです。
しかし、こうした天の時や地の利という外部環境を生かせるのは、やはり人の和という内部環境の良し悪しです。本当の人の和とは、社員のもつ長所や個性を殺すことなく、それぞれが適材適所に置かれ、その持てる力を最大限に発揮し、最高のチームワークで最大のパフォーマンスを実現することなのです。
そうした人の和の機能を十分に発揮させるのは、言うまでもなく経営者やリーダーの力です。特に中小企業においては、組織の機能よりも人のもたらす影響の方がはるかに大きく作用します。
もし、中小企業を成長させたければ、まずは人の和で組織の基礎を固めましょう。そうすることで、人の働きによって自動的に地の利が生かされ、絶好のチャンスが掴めることを肝に銘じてください。
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