森羅万象から学ぶ人生「優しさと優柔不断を履き違えない」
2023.07.17
森羅万象から学ぶ人生「優しさと優柔不断を履き違えない」
内閣総理大臣を務めた田中角栄氏は、自分のことを「荒っぽい医者」と例えました。例えば、足を切断せざるを得ない患者に対してきっぱりと「今日、お切りなさい」というタイプの外科医だということです。
そもそも田中氏は医師ではありませんので、これは医学上の臨床問題に言及しているわけではないのです。何事にも優柔不断であってはならないという戒めを例えたのです。
往々にして、優しさと優柔不断を履き違えている人はたくさんいます。そういう人は、自分が優柔不断であることに無自覚なのです。なぜ無自覚であるかといえば、自分のことを「なんて思いやりに溢れた人間なんだ」と錯覚し自画自賛しているからです。
しかし、本当に相手のことを真剣に思っているのであれば、冒頭の足の切断のように、相手のために心を鬼にできるはずです。
要するに、優しさと優柔不断を履き違えている人は、人から憎まれたり恨まれたりすることが嫌なだけで、結局は自分が可愛く、それを必死で守ろうとしているだけの話です。
さらに、優柔不断の最大の弊害は、時間の経過とともに事態を悪化させるのです。しかし、優しさと優柔不断を履き違えている人は、そんな状態になっても、自分が可愛いために決して厳しい決断をすることができません。その態度が結果的に他人の不幸につながっても、目をつぶって現実逃避するだけなのです。
残酷な事実を突きつけるのは真の優しさであり、甘い嘘は優柔不断さであることを強く認識し、他人の評価を恐れず真に優しい人間になってください。
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