森羅万象から学ぶ人生「失敗の中にも有効な要素がある」
2023.04.07
森羅万象から学ぶ人生「失敗の中にも有効な要素がある」
禅の言葉に「錯(さく)を将(も)って錯を就(な)す」があります。四字熟語では将錯就錯(しょうさくしゅうさく)と言い、「錯」は時代錯誤などにも使われるように、入り乱れ交じり合ったり、間違えたりするという意味です。
悪く言えば間違いを重ねることであり、よく言えば間違いを素直に認めることでもあります。そして、間違いを重ねないようにするには、失敗したらそれを活かして成功に導くのです。
もっと言えば「転んでもただでは起きるな」という意味に解釈してください。以前ご案内したアメリカの医師で生物学者のオズワルド・アベリー氏の「転んだらいつでも何かを拾いなさい」という言葉と同じなのです。
「ただでは起きない」というのは、「禍を転じて福と為す」「雨降って地固まる」などのように、間違いを利用してより良き成果を上げることです。はっきりしていることは、発明王エジソンの言葉通り、「失敗は上手くいかない方法の発見」であるということです。
だからといって、不法行為をはじめ手段を選ばずに失敗をリカバリーしてもよいという意味ではありません。失敗から学んで、決して人の道から外れることなく、手を変え品を変えて新たな手段でリカバリーせよという意味です。
この「失敗から学ぶ」という意味には、失敗した要素すべてがダメであったわけではなく、その中に有効な要素も含まれているため、それをアレンジして活用すれば、成功することも大いにあるのです。
つまり、前述のアベリー氏の「転んだらいつでも何かを拾いなさい」という言葉の「何か」とは、その有効な要素を見逃さないことと強く認識しましょう。
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