森羅万象から学ぶ人生「決して人を見下さない」
2023.03.06
森羅万象から学ぶ人生「決して人を見下さない」
近年新たな歴史研究のもと、それまでの定説が覆ってきました。その代表は逆賊の代名詞とされている明智光秀でしょう。織田信長は、帝や公家を一掃して自分が真の日本の支配者になろうと考えたのですが、明智光秀は「いくらなんでもやりすぎ」と考え、そんな信長の暴走を、身を挺して押さえたのが「本能寺の変」の真相のようです。
そして、最近では小早川秀秋に対しても評価が変わっています。関ヶ原の合戦では、徳川家康に脅されて石田三成を裏切ったとされていますが、そもそも科学的見地からみて、家康軍が撃ったとされる鉄砲の音は、あの環境・状態では小早川に聞こえないからです
最初から三成に味方する気などなかったようで、その理由は様々ありますが、一番大きな理由は三成が大嫌いだったからです。小早川は慶長の役(1597年)以降失敗続きで、その容貌も腑抜けた感じにも見えたため、三成はそんな小早川を心の底では見下していました。
しかし、小早川は豊臣秀吉の正室・高台院の甥であり、当然ながらそれなりの自尊心があったはずですが、三成はその自尊心を密かに軽んじていたのです。しかし、小早川はそんな三成の心中に気付いており、悔しく思っていたのでしょう。
見下した側は「当然の評価だ」と思っているかもしれませんが、見下された側は絶対に忘れず必ず意趣返しします。例えば、ちょっと人気が出た若手芸能人の中には、駆け出しのADに対して小馬鹿にした態度をとる人がいますが、そのADがテレビ局の幹部になったときに、一切使われることがないのと同じです。
社内に限らず、あらゆるビジネス交渉において、どんな人に対しても決して見下してはいけません。傲慢や不遜は、肝心な場面で不利益を呼び込むことを決して忘れないでください。
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