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森羅万象から学ぶ人生「良い距離感を保つ見本の一つ」
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森羅万象から学ぶ人生「良い距離感を保つ見本の一つ」

2023.03.17

森羅万象から学ぶ人生「良い距離感を保つ見本の一つ」
 両者の合意が得られず、いつまでも対立した状態を「平行線をたどる」と表現しますが、この平行線状態を一歩下がって見てみると、決して悪い状態とは言いきれないような気がします。なぜなら、一定の距離感を保ちながら続いているからです。

 平行線状態をあえてポジティブに捉えるのであれば、付かず離れずの大人の関係と言えるでしょう。あまりプライベートに立ち入ることなく、それでいてお互いを認め合いながら関係を維持していくことは、ある意味非常に難しいことだからです。

 そしてたまには、この平行線をたたき台に、夫婦関係についてお話させてください。夫婦は良い意味での平行線状態であるほうが長持ちするのです。

 そのコツは、会話における対応です。どこの夫婦でも同じだと思いますが、一方が話すことを、必ずしももう一方が聞いているとは限らないのです。

 しかし、それでいいのです。話し終えて相手の反応を確認する必要性もありません。「聞いているの?」などの反応を期待せず、自分の話したいことを一方的に話して、それでおしまいにすれば、お互いに何の変化も起きず良い平行線が維持されたままなのです。

 夫婦関係だけでなく、国際政治の舞台などでは、この平行線状態を上手く維持できないと、紛争や戦争に至るのです。むしろ一切何もせず、あえて平行線を維持していく方が実際には有効な場合が多いのです

 ビジネスにおいても、交わることが無くても決してはなれない良い平行線関係は有効です。喧嘩別れはいつでもできます。しかし、決して離れたくないと思えば、良い距離感を保つ見本の一つとして実践してみてください。

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