森羅万象から学ぶ人生羅「マイナスからのスタート」
2023.11.30
森羅万象から学ぶ人生羅「マイナスからのスタート」
良く知られている慣用句に「七転び八起き」があります。しかし、ネットでも多く指摘されているように「『七転び七起き』でないと勘定が合わないのではないか」という疑問があります。
この答えは諸説あるようですが、一番説得力を感じるのは、生まれた時点では立ち上がれない、つまり既に転んでいるため、まずは起きることから始まるので、最初に起きた分が1つ多く数えられたという説です。
これはビジネスでも大いに共有できる考えです。特に日本の多くの企業は、新卒者を採用して、社内教育を施して一人前に育て上げ、定年まで勤めさせていました。バブル経済が崩壊する以前に主流であった終身雇用制度では有効に機能していたのです。
終身雇用制や年功序列制がバブル経済とともに崩壊したと言っても、日本人の価値観はそんなに大きく変わらず、特に終身雇用制は勤務形態のスタンダードスタイルとして今も定着しています。
そこで実践されるのが「七転び八起き」です。入社したての新人のころは、ゼロどころか、ビジネスマナーすらまともに身についていないマイナス状態です。そんな「転んだ状態」から起き上がらせ基本を学ばせ、現場に出すのです。
その後も順風満帆に過ごせるわけがなく、必ず乗り越えられない壁にぶち当たります。そこで「転ぶ(挫折する)」でしょうが、同時にその壁を乗り越える方法を模索します。それを何回も繰り返して一人前になるのです。
最初は何もできず周囲に迷惑や負担をかけますが、そのことを恥じてはいけません。当たり前のことであり誰でも通る道なのです。むしろマイナスからのスタートをバネにして、より大きく飛躍してほしいと思います。
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