森羅万象から学ぶ人生羅「健康で長生きし現役で活躍する」

2023.11.28

森羅万象から学ぶ人生羅「健康で長生きし現役で活躍する」
アメリカ合衆国第37代大統領であるリチャード・ニクソン氏の言葉に、「若い時からのよき習慣が老年までキープ、継続されることが大事だ。創造的な能力に挑戦し続けなければならない」があります。

　この言葉は一見、若いうちから健康に留意し、老齢に至ってもチャレンジ精神を忘れてはいけないという意味に解釈できますが、実はもう1つの意味が込められています。それは「自分の悪評を覆すには、健康で長生きして努力し、成果を上げて認められるしかない。まずは長生きすることだ」という意味です。

　ニクソン氏には、常にお金の面で不透明な悪評がついて回っていましたが、政治家としては比較的チャンスに恵まれていました。しかし、1960年のアメリカ合衆国大統領選挙では、民主党のジョン・F・ケネディ氏に敗北し、その後は便々と過ごしていたのです。

しかし、臥薪嘗胆の末、1969年1月20日に、ニクソン氏は第37代アメリカ合衆国大統領に就任します。ところが、1972年6月に起きた民主党全国委員会本部への不法侵入および盗聴事件である、いわゆる「ウォーターゲート事件」のもみけしに関与したとして、大統領辞任に追い込まれます。

　それでもニクソン氏は、大統領時代に培った類まれなる外交能力を発揮し、その後中国との関係強化に尽力し、さらに環境保護や麻薬取締にも積極的に活動をして、少しずつ名誉を回復していきます。そんな名誉回復が可能だったのも、健康で長生きし、現役の政治家として第一線で活躍していたからです。

　もし自分が誤解されたり、悪評にまみれたりしても、そんな評価を変えたければ、決して健康を疎かにせず、ニクソン氏のように健康で長生きし現役で活躍する以外にないことを肝に銘じてください。