森羅万象から学ぶ人生羅針「ペタペタ」を活用する
2023.10.06
森羅万象から学ぶ人生羅針「ペタペタ」を活用する
昭和40年代初頭に、JK法というアイデア発想法が流行しました。発案者は、文化人類学者で東京工業大学名誉教授の川喜田二郎氏であり、そのイニシャルをとって命名されたものです。
具体的な方法は、会議やミーティングのテーマを決め、出席者はポストイットにそれぞれワンフレーズを書き込んで、集まったデータの内容や数を分析することで、新たな価値創造の手がかりとするものです。
しかし実は、これは多くの作家、特にミステリー作家が、「ペタペタ」と称して、KJ法が登場する以前から活用されていた手法なのです。
作家は書斎の壁に、大きな模造紙を貼り、そこに思いついたことを小さな紙に書き、ポストイットが無い時代にはセロテープを利用してどんどん張り付けていき、それをまとめ何度も並べ替えていき、作品内容のつじつまが合うようにしたのです。その紙を貼ったり剥がしたりしている様子から、誰もが「ペタペタ」と呼ぶようになったのです。
KJ法には明確なルールがありますが、これにこだわることなく、それぞれの会社のルールで、通称の「ペタペタ」のまま活用すべきだと思います。
ポストイットの色ごとに部署で分けたり、「新商品について」などのテーマで分けたりしても良いのですが、「なんでもいいからパッと思いついたことをワンフレーズで書け!」として、辺り一面ポストイットで埋め尽くしてもいいのです。
なぜなら多数派の意見も大事ですが、たった1つでも誰も思いつかない貴重な宝のようなヒントも見つかるからです。要は集めた情報・意見を、どのように関連付けてまとめるかというセンスが大事なのです。
「ペタペタ」は一見原始的な方法に思えてしまいますが、問題点を見出し解決するために有効な手段であることには間違いありません。ぜひお試しください。
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