森羅万象から学ぶ人生羅針「何事も根っこが肝心」
2024.12.30
森羅万象から学ぶ人生羅針「何事も根っこが肝心」
早いもので今日は大晦日です。そんな1年の締めくくりに相応しい、物事の根っこについて総括します。
哲学者・和辻哲郎氏の言葉に、「成長を欲する者はまず根を確かに下ろさなくてはならぬ。上に伸びることのみを欲するな。まず下に食い入ることを努めよ」があります。
まさに物の道理そのもので、背高のっぽの木が生えていても、地中の根っこがしっかり張り巡らされていなければ、ちょっとした風で倒れてしまいます。高くそびえ立ち、太い枝を張っている大木は、その地上部分の何倍もの広さに根を張っているものです。だから倒れないのです。
やはり、ちょっとやそっとで倒れるのは、基礎ができていないにも拘わらず、上辺や見せかけだけを意識している人の弱さと同じです。まずはしっかり根を張りましょう。上に伸びるのはその後で十分です。
人間は概ねええかっこしいなので、早く人から評価されるような人間になりたいと思っているようですが、基礎ができていなければメッキが剝がれるのも時間の問題です。
私たち住宅業界の人間は、何よりも地盤、基礎に重きを置きます。砂上の楼閣じゃあるまいし、しっかりした地盤に丈夫な基礎があってこそ、上物が光り輝くのです。
以前、国民的人気映画『男はつらいよ』の主題歌の2番の歌い出しが、「ドブに落ちても根のある奴は、いつかは蓮(はちす)の花と咲く」であることをご案内しました。やはり大事なのは根、つまり地盤・基礎なのです。辛い環境下でも、逞しい精神に裏付けられているからこそ、大業を成し遂げられるのです。
これを踏まえて、建築業界に限らず、改めて何事も根っこが肝心であることを肝に銘じておきましょう。そして皆様、よいお年をお迎えください。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針「建設的な議論の無い会社」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針「頂点を極めた喜びを知る」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針「何事も根っこが肝心」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針「仕事で悩みや不幸を吹き飛ばす」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針「命令ではなくお願い」