森羅万象から学ぶ人生羅針「信用に値する人とは」
2024.02.19
森羅万象から学ぶ人生羅針「信用に値する人とは」
ある経済学者が大病を患い、ひょっとしたら余命いくばくもないかもしれないので、死ぬまでの間に世の中のために恩返しをしたいという趣旨で、無料で株式投資成功のノウハウを指導することを発表していました。
しかしこの経済学者は、宣伝文句の中に株式投資に伴うリスクについて一切触れていないのです。このように都合の悪いことを自発的にしゃべらない、聞かれた段階で初めてしゃべる人は信用に値するかどうか検討する余地があります。
私の友人は地震保険に入っていますが、その代理店さんは開口一番「地震保険で実際に支払われるお金はお見舞金程度ですよ」と、地震保険の暗部を最初に明らかにしたことで「この人物は信用に足りる」と判断し、加入したといいます。
地震保険は国に「再保険」を担保し、現在は総額約5兆円だそうです。つまり保険会社で地震保険の保険金を全額支払うことができない場合に国がバックアップするのですが、その限度額が5兆円で、実質的にはそれをみんなで分けるに過ぎないのです。
阪神淡路大震災の時は、地震保険加入者が少なかったため、ほとんどの加入者に満額支払われました。また東日本大震災の時は、津波被害は大きいものの地震被害は少なかったため、これも満額支払われたと言います。
しかし南海トラフ巨大地震や東京直下型大地震の家屋被災は、おそらく想像を絶するものになるため、前述の代理店さんは正直に答えたのです。ちなみに友人に支払われるであろう保険金はたった27万円程度だと予想したそうです。
人が信用するに値するかどうかは、真っ先に裏の部分まで堂々と明らかに出来るかで判断できます。そうしない人は何か都合の悪いことを隠しているので敬して遠ざけるように心がけてください。
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