森羅万象から学ぶ人生羅針「充実したモラトリアムを過ごす」
2024.03.29
森羅万象から学ぶ人生羅針「充実したモラトリアムを過ごす」
モラトリアムという言葉の意味を調べると様々な内容が表示されますが、共通しているのは「猶予期間」という意味で、一番多く使われるケースは大学生時代を表す時です。つまり社会に出るまでの猶予期間であり、卒業しビジネスマンとして働くまでの自由時間です。
このモラトリアムを充実した過ごし方ができれば、その後の人生に大きな影響を与えます。具体的に言えば、実学系(医学、工学など)の勉強に加えて、教養系学問(文学、歴史、芸術など)を学ぶことで精神的に骨太となり、じわじわとその学びの効果が現れるからです。
ビジネスマンになると、良い本を読んだり、名曲を聴いたり、名作映画を鑑賞したりする時間は、学生時代に比べて格段に少なくなり、いつの間にか本も読まず、音楽も聴かず、映画も観なくなってしまうようです。
これに関連して、私の友人は経営学部に進学したのですが、「実際に会社経営をしたことがない大学生に、経営学なんて教えてどうする」と、4年間ずっと思っていたといいます。それでも就職に有利なので、仕方なく興味のない学部に進んだわけです。
しかし本当に優秀な学生であれば、学部や専攻に関係なく、大学生が4年かけて覚えた机上の理論など、2カ月程度の実践ですべてを覚え、知識を知恵に変えてしまいます。
それならば、せっかくのモラトリアムを充実したものにするため、人間として本質や生きる意味などを追求したほうが、人間としての伸びしろが長くなると思われます。もちろんこれは考え方の一例ですが、充実したモラトリアムを過ごすことは、長い人生における大きな財産になることを忘れないでください。
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