森羅万象から学ぶ人生羅針「出藍の誉れこそ最高の恩返し」
2023.12.10
森羅万象から学ぶ人生羅針「出藍の誉れこそ最高の恩返し」
中国の古典『荀子』のなかの有名な言葉に、「青は藍より出(い)でて藍より青し」があります。青色の染料は藍(あい)を原料としてとりますが、もとの藍よりも濃い色になるところから、教えを受けた人が教えた人よりも優れることを言うのです(日本大百科全書〈ニッポニカ〉より抜粋・要約)。
つまり弟子が師匠よりも抜きん出ることの例えであり、それは「出藍(しゅつらん)の誉れ」とされ称賛されるべき成果です。そしてこれを裏付けるように、ドイツの哲学者ニーチェは、「いつまでもただの弟子でいるのは、師に報いる道ではない」と述べています。
この『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』でも再三にわたって「守破離」の重要性を述べてきました。師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につけ(守)、他の師や流派の教えの良いものを取り入れ心技を発展させた(破)後に、独自の新しいものを生み出し確立させること(離)が大事なのです。
これを邪魔する意外なものが憧れなのです。そのため二刀流で大活躍のメジャーリーガー・大谷翔平選手が2023年3月22日、WBC決勝のアメリカ戦の前に“侍ジャパン”のチームメイトに語った「憧れるのをやめましょう」は、非常に重要な言葉です。
メジャーリーガーには大谷選手を凌駕するようなプレーヤーがたくさんいますが、そんな相手に憧れていたら絶対に勝てるわけありません。むしろ「●●なんてなんぼのもんだ!」と食ってかかるぐらいでちょうど良いのです。
これは師弟関係でなくても、親子関係でも同様です。愛する弟子や子供が自分を抜いて行く姿は喜ばしいものです。まさに、出藍の誉れこそ最高の恩返しであることを忘れないでください。
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