森羅万象から学ぶ人生羅針「参謀にも愛嬌が必要」
2023.10.02
森羅万象から学ぶ人生羅針「参謀にも愛嬌が必要」
組織にとって参謀(相談相手、知恵袋)とは、将(トップ)をサポートするだけではなく、全体の利益を実現するために、将の腹心として将以上に現場の実情に目を配り、時には部下の正しい利益代弁者になることも必要なのです。
躍進であれば、「躍進5原則」に基づき、会社の利益だけでなく部下本人、ひいてはその家族の利益になり暮らしが豊かになることを代弁するのです。
さらに参謀は、誰よりも経営理念を実践する部下の手本でなければなりません。それには部下の気持ちを知ることが必要不可欠です。ここで以前にもご案内した、落語『狸賽(たぬさい)』などのマクラでよく使われる「狐七化け、狸は八化け(きつねななばけ、たぬきはやばけ)」という言葉を改めてご案内します。
狐は7つのものに化け、狸は8つのものに化けられるから、狸のほうが化ける能力が高いという意味ではなく、いかにも利口そうに見える狐よりも、ちょっと間抜けな感じがする狸のほうが相手を油断させてしまい、その隙をついてくるので狸のほうが狐よりも一枚上手にみられるだけなのです。
それは、狐タイプよりも狸タイプのほうが、愛嬌があり話しやすいので、自然と人が集まり同時に情報も集まるのです。これに関連して、松下電器産業(現パナソニック)創業者・松下幸之助は、「人の上に立つ者には愛嬌がなければならない」と述べています。
つまり、参謀たるものにも愛嬌が必要です。意図的に人が近づきやすい雰囲気を作り出すのです。それを実現すれば、情報が集まるだけでなく必ず同調者が現れます。そしてどんどん連鎖していけば、あっという間に経営理念が会社組織全体に行き渡ることを忘れないでください。
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