森羅万象から学ぶ人生羅針「問題解決の優先順位を明確化する」
2023.12.07
森羅万象から学ぶ人生羅針「問題解決の優先順位を明確化する」
本田技研工業創業者・本田宗一郎氏は、「困れ。困らなければ何もできない」と述べています。この「困れ」には、様々な程度や意味があるのですが、本田氏の「困れ」には、のっぴきならない切羽詰まった状況に、あえて自分を追い込めという意味です。
良く言われる「火事場の馬鹿力」や「窮鼠猫を嚙む」のように、追い込まれるほどに困ってはじめてポテンシャルが全開になり、まず何から始めればよいかに気付くのです。
同時に企業トップなら客観的に自分を見つめ、同じ経営資源でも、良い人材がいないのか、資金繰りがスムーズでないのか、最新鋭の設備が手に入らないのか、有効な情報を得られないのか、良いアイデアが浮かばないのか、成果を上げるまでに時間が足りないのかを把握して、困る優先順位も明確にしなければなりません。
この優先順位を間違うと、どんどん深みにはまっていき、困ることに耐えきれなくなってしまい、結局悪い方向にばかり進んでいくのです。
私が代表取締役会長を務める株式会社躍進のような労働集約型の中小企業なら、迷うことなく優良な人材確保を最優先します。これが叶えば、その他のモノ、カネ、情報、知恵、時間などのお困りごとは、大抵解決してしまうからです。
もちろん、躍進のケースがすべての企業に当てはまるわけではないので、冷静に客観的になって、困る優先順位、つまり解決しなければならない問題の優先順位を明確にしましょう。それがすべての方向性を決め、確かな成果をもたらす基本であることを肝に銘じてください。
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