森羅万象から学ぶ人生羅針「善にも悪にも強い最強」
2023.07.28
森羅万象から学ぶ人生羅針「善にも悪にも強い最強」
ドイツの哲学者ニーチェは、「善にも強ければ、悪にも強いというのが、一番強力な力である」と述べています。そしてこれに関連して、以前ニーチェの「善とはなにか?人間において権力の感情と権力を欲する意志を高揚するすべてのもの」「悪とは何か?弱さから生じるすべてのものだ」をご案内しています。
これを踏まえて、善にも悪にも強い最強とは何かを考えてみたいと思います。まずは順序を入れ替えて、「悪に強い」からご説明したと思います。ニーチェは、環境に支配・影響され心の弱さから悪事に走ることも指摘し、これを克服することが「悪に強い」としているのです。
つまり、少し前にご案内した私の口癖である「人は信用しても良いが、その人のやる事は信用するな!疑う余地がないところを信用する」そのものなのです。脅されたり追い詰められたりすることで悪事に手を染めたり、魔が差すこともあるからです。
こうした悪に対しては、善を目指す目標が分かりやすく示され、強くなれるものですが、問題は善の方です。特に権力を絶対的な善と錯覚している人は、それを濫用することで、逆に権力に無自覚に操られてしまうことがあるからです。
権力は、万人に有用に活用しなければ意味がありません。それには仮に感情が高ぶり意志が高揚しても、自分よりも他人を思う気持ちを身につけていなければ真の善は実現できません。悪には言うに及ばず善に対しても、自分を強く律することで本当の最強の力が得られることを忘れないでください。
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