森羅万象から学ぶ人生羅針「夢は他の道を歩む財産にもなる」

2024.03.27

森羅万象から学ぶ人生羅針「夢は他の道を歩む財産にもなる」
　ある有名な女子プロレスラーは、「毎年100人以上の女の子が入門してくるが、生き残るのは1人だけ。でも辞めていった子たちに『女子プロレスラーになろうと挑戦して良かった』と思える人生を歩んでほしい」と述べています。

　「女子プロレスラーになりたい」という夢を実現するためにチャレンジするのは大いに結構なことですが、その訓練は非常に厳しいもので、並大抵の努力ではプロデビューへの狭き門を通過できません。

　しかし、その夢をあきらめて他の道に進んでも、「女子プロレスラーの訓練生時代の苦しさに比べれば、この程度の困難なんて大したことはない」という強い気持ちを手に入れていれば、それだけで夢に挑戦した価値は大きいのです。

　そして、これは言葉の綾（あや）として捉えてほしいのですが、「夢なら覚めて当たり前」なのです。現実的に夢を実現する人は、一握りどころか一つまみ程度ですが、夢なら覚めて当然と考えたほうが自然です。

そんな夢が覚めたら、目の前のやるべきことを片っ端から片付けていくしかないのです。そのプロセスの中で、もし別な夢を見つけたら、女子プロレスラー訓練生時代を思い出すことによって、チャレンジする心構えがまったく違うものになります。

　美味しい唐揚げは冷めても味が変わらないように、夢は覚めても他の道を歩む財産にもなることを肝に銘じておきましょう。