森羅万象から学ぶ人生羅針「実証実験あってこそ真の知識」
2025.01.15
森羅万象から学ぶ人生羅針「実証実験あってこそ真の知識」
フランスの哲学者ルネ・デカルトは、「経験というものは、人が知識において進めば進むほど、それの必要を感じさせる」と述べています。
経験とはすなわち実証実験もしくは実践実証です。知識を身に付ければ付けるほど、それを実践しなければ意味がないことを感じさせる言葉です。
朱子学も陽明学も孔子の教えを元に成立したものですが、その最大の違いは実証実験があるかないかです。ですから科挙(昔の中国の公務員試験みたいなもの)は朱子学、つまり知識だけを問えば事足りていたのです。
しかし陽明学は、その代名詞ともいえる知行合一という概念のとおり、知識は実践しなければ意味がないのです。そして不思議と知識を得れば得るほどに、それが正しいのかを、加速度的に証明したくなるものです。
そして、実証実験という経験が血肉になれば、まさに知識が生きていることを証明してくれます。この『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』でも様々な指針を述べてきましたが、迷わずにぜひ試してください。
これに関連して、以前人気演芸番組『笑点』の司会者である落語家・春風亭昇太師も、師匠である春風亭柳昇師から、「人から何かを勧められたら取りあえずみんなやってみろ。もしそれが自分に合えば大いなる糧になるし、合わなければその段階で止めればいいだけの話だから」と指導されたことをご案内しました。
「合わなければその段階で止めればいい」とさえ分かっていれば、実証実験することに何も迷うことはありません。どんどん実証実験しましょう。そしてその知識が自分に合い、間違いがなければそれこそが真の知識なのです。
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