森羅万象から学ぶ人生羅針「弱さを克服しようと努力する」
2025.01.30
森羅万象から学ぶ人生羅針「弱さを克服しようと努力する」
オーストリアの精神科医ジークムント・フロイトは、「あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる」という逆説的な指摘をしています。しかしこれには、弱さを克服しようと努力する前提が必要です。現実逃避するのであれば、弱さは永遠に弱さのままでしょう。
よく「自分は口下手だから営業マンには向かない」と勘違いしている人にお会いします。営業マンに求められる資質で一番大事なものは、聞き役に徹することです。つまり自分がしゃべるのではなく、お客様にしゃべらせるのです。
この克服法は質問攻めです。いくら口下手であっても質問ぐらいはできるはずです。弁舌爽やかになる必要はなく、質問の答えにまた新たな質問を重ねていくのです。
こうすれば今まで弱点だと思っていた口下手が、大いなる武器に変身します。以前、「商談の3原則」といわれるHPCについてご案内しました。その重要度の割合は違い、Hearing(聞く)が85%、Proposal(提案する)が10%、Closing(契約する)が5%という配分になり、聞くことは極めて重要なのです。
そして、聞くことの重要性を考えれば、口が上手い必要性はなく、むしろ『論語』の「訥言敏行(とつげんびんこう)」という言葉にあるように「君子は言に訥(とつ)にして、行ないに敏(びん)ならんことを欲す」、つまり立派な人は、口数よりも素早く実行することが大事にしていることもご案内しています。
このように、見方や角度を変えれば弱さが強さになります。しかしこれには、前述のように弱さを克服しようと努力する前提が必要不可欠であると肝に銘じておきましょう。
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