森羅万象から学ぶ人生羅針「怨みを買わないケチに徹する」
2023.10.04
森羅万象から学ぶ人生羅針「怨みを買わないケチに徹する」
今まで奢ってくれていた人が、突然「割り勘にしよう」とか、一切食事やお酒に誘わなくなれば、却って「ケチだ」と悪評を買い人心が離れるものです。ならば最初からケチなほうが良いのです。
要するに、気前の良さを人間としての器の大きさと錯覚しているわけです。しかし企業トップならば、ケチと言われても一切気にしてはいけません。
しかし、なんでもかんでもケチケチ精神では、部下がついてきません。大事なのは、ここぞと言う時に思い切ってお金を使うのです。つまり「生き金」です。「生き金」を実現すれば、感謝こそされ決して怨みを買うことはないでしょう。
お金の使い方で最も大事なのは、「お金を生み出すところにお金をかける」という大原則を守ることです。
例えば、労働集約型産業であれば、ヒトという経営に資源に手厚く対処し、給与をはじめ厚遇を与えるのです。商品やサービスのクオリティで勝負するなら、材料やシステムに投資することで大きなリターンが実現します。
企業トップは、生産性の向上によって給与を確保し、製品のクオリティをアップしてお客さまの満足を継続させ、その先に行うべきイノベーションによって、さらなるコストダウンを実行してこそ「生き金」が認められるのです。
変な気前の良さは、ともすれば人に軽く見られます。ならばケチという悪評を得ても「生き金」を使ってください。決して怨みを買わないケチに徹した方が、はるかに賢明であると心得ましょう。
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