森羅万象から学ぶ人生羅針「木を見せて森を考えさせる」
2023.10.03
森羅万象から学ぶ人生羅針「木を見せて森を考えさせる」
担当が自分の役割を果たすため邁進することは非常に重要ですが、これが行き過ぎるとセクショナリズムを生む原因になります。それを避けるため、各担当者には与えられた任務を的確に果たすだけでなく、その立場で組織全体を見渡すようにさせるのです。
これは、閣僚と同じです。財務大臣は歳入と歳出のことだけを考えていれば良いわけでありません。同様に、外務大臣も外交のことだけ、環境大臣は環境保全のことだけを考えているだけで仕事をした気になってはいけません。
彼らは全員「国務大臣」です。「○○大臣」という肩書が付かない内閣官房長官も、正式には「国務大臣 内閣官房長官」であり、国家公安委員長は「国務大臣 国家公安委員長」です。「○○担当大臣」という特命の無任所大臣も、正式には「国務大臣 ○○担当」です。
要するに自分の担当職務を通して、「国務」という全体を良くする役割を果たす目を持たねばならないのです。これは国だけではなく企業もまったく同様です。躍進であれば、営業、工事、経理の各部門の各担当は、自分の目を通して、「躍進5原則」に則り、家族、社員仲間、お客様、協力業者、仕入先全体の利益を見つめなければなりません。
その一方で世の中の会社では、担当責任者に「○○についてはどうなっているのか」と聞いた時、「それは部下の□□に答えさせます」として、自分は詳細を把握していないことがよくあります。これが多発する人物は責任者から外しましょう。言うまでもなく会社全体どころか、自分のセクションの責任者としての使命責務を果たしていないからです。
これを防ぐには、全体を見つめる目をもって、広範で細かいデータの積み重ねの上に、物事の的確な決断が成り立つことを認識させましょう。そのためには社員全員に「木を見せて森を考えさせる」よう心がけてください。
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