森羅万象から学ぶ人生羅針「本当の雄弁は金」
2025.01.19
森羅万象から学ぶ人生羅針「本当の雄弁は金」
 この『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』ではすっかり“常連”になったフランスの貴族、文学者のフランソワ・ド・ラ・ロシュフコー(ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世)は、「本当の雄弁は、必要なこと以外は一切しゃべらず、その必要なことでも全部はしゃべらない」と述べています。
なぜなら雄弁家イコール口数の多い人ではないからです。正確に「伝わる」ように、必要最小限の最適な言葉をチョイスして、相手が分かるように伝える力のある人が真の雄弁家なのです。
まさに雄弁とは「伝わる」極意を意味する言葉なのです。「伝える」のは一方的で、必要なことと不必要なことを混ぜこぜにしてベラベラしゃべっていてもいいのです。「伝える」相手が理解していようがいまいが関係ないからです。
しかし、必要なことだけをしゃべり、しかもその中から相手にとってさらに必要と思われるものを選りすぐって抽出するテクニックは、きわめて高い言語能力と言えます。それは相手をとことん観察し理解していなければできない芸当です。
ビジネスマンにとってコミュニケーションとは、まず初めに十分に聞き取り、相手が何を知りたがっているのかを見極め、一切の言葉の無駄を削ぎ落し、本当に必要最小限の中身にフォーカスすることが有効です。
「沈黙は金、雄弁は銀」などということわざがありますが、これは雄弁家が多くを語りすぎるから生まれたことわざだと思います。多くを語らない本当の雄弁は間違いなく金であることを忘れないでください。
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