森羅万象から学ぶ人生羅針「概念の奴隷にならない」
2023.09.08
森羅万象から学ぶ人生羅針「概念の奴隷にならない」
出光興産創業者の出光佐三氏は、「黄金、学問、組織・機構、権力、数・理論、主義、モラルの奴隷になるな」と述べています。
奴隷になるというのは、自分の意思どおりに動くことが出来ないという意味で、黄金、学問、組織・機構、権力、数・理論、主義、モラルは、自分の意思で使いこなしてこそ意味があると考えるべきでしょう。
まず黄金、つまりお金ですが、いくら目の前に大金を積まれても、決して金に目をくらませることなく、自分の主義主張を貫き、価値観をはじめ大事なものを守らなければなりません。
学問は時々、「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」になりがちです。余計な知識が邪魔をして自由な発想の妨げになり、度が過ぎると知識の奴隷になる可能性があるからです。
組織・機構は、大きな物事を成し遂げるうえで絶対に必要なファクターですが、同時に色々な人の意思や都合、欲望が絡み合う環境なので、そこに埋没してしまっては、自分を見失う恐れがあります。
数・理論も、「多数の意見が正しい」「こういう理論が常識である」という同調圧力によって奴隷になれば決して新しいものを生み出すことはできません。
主義は人それぞれに違うものですが、自分の主義主張を貫くために強硬な態度に出ることは人間関係の崩壊につながり、これもまた主義の奴隷に成り下がった証拠です。
モラルの奴隷は、人の道に外れていない限りにおいて、形式的なモラルの低下に縛られず、自由に改革を推進せよということです。
そして、出光氏の唱えた「互譲互助」の精神をモットーに、お互いに相手を尊重することで概念の奴隷にならないことを理解してください。
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