森羅万象から学ぶ人生羅針「現実を捉えた指導を実践する」
2023.10.29
森羅万象から学ぶ人生羅針「現実を捉えた指導を実践する」
江戸時代の俳人・小林一茶は、「父の戒めは、みなわが身の幸」と述べています。要するに、父親の愛情は厳しくすること、罰を与えることで子供を正しい道に導き、それに対して母親が優しくする愛情、許す愛情を示すことでバランスのとれた教育が成り立つのです。
これを裏付けるようにある脳科学者が、「幼少期に父親とたくさん会話をして、色々と学んだ子供の方が、世の中に出て成長する」と指摘しています。
現代は共働きが主流ですが、それでも一家の大黒柱として経済的な基盤を築いているのは父親です。父親は仕事を通して、世の中の現実というものを実践で体験しています。時には、家族のために理不尽さに耐えながら仕事に臨むこともあり、この世の現実の厳しさを、身をもって知っているのです。
そんな父親から、「学校の勉強で良い成績を上げることは素晴らしいが、それだけではダメである」という実態を指導されることで、子供の精神的な成長が早まり、人よりも早く「大人」になるのでしょう。
私も父親のはしくれであり、子供たちに挨拶をはじめとした礼儀やマナーを指導した経験があります。また、ある年齢を過ぎた段階で、人間の心の裏表や、本音と建前、お金や法律の問題など、社会に出てからぶつかる現実の壁をどう乗り越えればよいかについても話してきました。
しかしこれは、くどくど言えば逆効果になります。「寸鉄人を刺す」は、短い言葉で人の痛いところを指すという意味ですが、このことわざが生きているのは言うまでもなく効果が高いからです。これを良い方向に応用し、ここ一番という時に現実を捉えた一言で効果的な指導を実践することを忘れないでください。
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