森羅万象から学ぶ人生羅針「相手の都合を優先して行う」
2023.09.11
森羅万象から学ぶ人生羅針「相手の都合を優先して行う」
イギリスのことわざに、「言いたいことを言うものは、聞きたくないことも聞かねばならない」があります。
確かにその通りで、周囲を自分の意見を主張するために言いたいことを言う場合、「そこまでおっしゃるならばこちらも言わせていただきます」として、相手にも平等に意見を言わせないといけません。
そして往々にして、その相手の意見は耳が痛くなる諫言(かんげん)であり、正論でもあるため、素直に受け入れざるを得ない場合が多いものです。それをしないで自分の言いたいことだけを一方的に主張し強要すれば、数々のハラスメントを問われることになります。
これは、権利と義務の関係に置き換えることができます。これに関連して、以前、経営学者P.F.ドラッカー氏の言葉「責任を持つがゆえに自由となる」や、アメリカの経済学者ミルトン・フリードマン氏の「自由は責任ある個人だけが主張できる」という言葉をご案内しています。
その際、自由を「権利の主張」に、責任を「義務を果たす」に置き換えると、ドラッカー氏の言葉は「果たすべき義務を果たすことで権利が主張できる」となり、フリードマン氏の言葉なら「権利を主張できるのは自分の義務を果たそうとしている人間だけだ」となるともご説明しています。
言いたいこと(権利)には、聞きたくないこと(義務)が付き物です。しかし、聞きたくないことに率先して耳を傾ければ、言いたいことは意外にすんなり通るものです。
このように、相手の都合を優先して行うことで良好な人間関係が構築でき、余計なエネルギーを使わずに済み、物事が合理的に進捗することを強く認識してください。
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