森羅万象から学ぶ人生羅針「競争に打ち勝つ喜び」
2023.09.29
森羅万象から学ぶ人生羅針「競争に打ち勝つ喜び」
企業のトップは、社員それぞれの「ライバル関係」というものに気付き、それを有効に機能させなければ部下は成長しません。お互いを刺激しあって共に成長させるには、一方の成長の事実を相手に伝えるのが有効です。
そして、ここで絶対してはいけないのは、一方を褒めもう一方を貶めることです。褒められた方は、場合によっては増長し時には傲慢になるものです。逆に、貶められた方は不貞腐れモチベーションが一気に下がり、やる気を失って会社全体の業績に悪影響を及ぼすのです。
あくまで事実のみを伝えるのです。「A君は今月売上が1000万円だった。B君は950万円だった」。これだけにするのです。1位とか2位とかも言う必要はありません。具体的な成果のみを示すだけでなければダメです。余計な一言が何もかもに逆効果をもたらすからです。
しかし、この指摘を受けて、部下が何とも思わないのであれば、そこで原因を追及しましょう。それは報酬なのか、時間や担当地域を含めた労働条件なのか、諸手当などのインセンティブなのかと探るのです。
一番問題なのは、仕事そのものに魅力を感じていないことです。しかし、競争に打ち勝つことで、それまで感じていなかった勝利の喜びや魅力を感じ取ることになるかもしれません。
この投稿で何度も紹介している高名な物理学者の寺田寅彦氏の「興味があるからやるというよりは、やるから興味ができる場合がどうも多いようである」という言葉のとおり、物事をやっているうちに、いつの間にか好きになっていることもありますが、その「好き」の大きな根拠は、対抗意識を持ち競争に打ち勝つ喜びであることを忘れてはいけません。
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