森羅万象から学ぶ人生羅針「自分に必要なものを探す作業」
2024.03.14
森羅万象から学ぶ人生羅針「自分に必要なものを探す作業」
いわゆる速読法を身に付けている人は、本をパラパラとめくっているだけで、右脳を駆使して見開いたページを画像として捉え、その中身が頭に入るのですから大したものです。
しかしそれが、本当に自分の血肉になっているのかについては少々疑問があります。確かにその本の内容や筋書きは、間違いなく記憶されるでしょうが、果たしてそれ以上の思考にたどり着けるのでしょうか。
私の友人は、これとは真逆の遅読派です。4~5ページ読み進めて、少しでも不明な点があると、その疑問の元になった部分にまで遡(さかのぼ)って読み直しております。
それは1回で済むとは限らないようで、何回も繰り返すのですが、その結果、「行間が分かるようになる」と言っていました。つまり著者は限られた字数(じかず)の中で色々なことを述べるのですが、書ききれなかったことがたくさんあります。それが「行間」に表れているというのです。
確かに本文は、どうしても説明が不十分な部分が出てきたり、あえて難解な言葉が用いられていたりするので、行ったり来たりしながら読むことで、その「行間」に溢れた意味を理解できるかもしれません。
それに、そもそも読書とは、本に書いてあるすべてを学ぶ必要はないのです。自分にとって必要不可欠なものを探す作業で、それがたった1つでも良いのです。それを探すために行ったり来たりしながら読むことはむしろ有効です。
その結果、仮に本の代金が2000円だとしても、お金に換算して20万円に相当するものを「行間」から読み解けば、元が取れたどころの話ではありません。決して速読にこだわることなく、行ったり来たりしながら自分に必要なものを、読書を通じて探してください。
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