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森羅万象から学ぶ人生羅針「自分自身が商品」と言える人】
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森羅万象から学ぶ人生羅針「自分自身が商品」と言える人】

2023.11.11

森羅万象から学ぶ人生羅針「自分自身が商品」と言える人】
 ドイツの哲学者カール・マルクスは、「豊かな人間とは、自分自身が富であるような人間のことであって、富を持つ人間のことではない」と述べています。

 ここで改めて、豊かさとは何であろうかを確認すると、「満ち足りて不足のないさま。十分にあるさま。経済的に恵まれていてゆとりのあるさま。心や態度に余裕があって、落ち着いているさま。量感のあるさま」など広い意味を持っています(デジタル大辞泉より抜粋・要約)。

 そして、「自分自身が富」であるということは、ビジネスの現場に置き換えると成果を生む力を有しているという意味になるでしょう。マルクスが指摘する「富を持つ人間のことではない」に該当する代表的な例は、高額な親の遺産をもらっただけで金持ちだと自慢する人です。

 しかし、その人に、その遺産を元にさらなる富を生み出す力があれば話は別ですが、もしそれが一切ないのであれば、親の遺産という富はあっても、自分自身の富は皆無なのです。

 さらに、「自分自身が富」は、別な言い方に置き換えると「自分自身が商品」となるでしょう。それは肩書や勤務している会社のブランドとは一切関係なく、富という成果を生み出すスキルだけでなく、人間性やコミュニケーション能力など全人格が豊かな魅力、つまり商品価値に溢れている人なのです。

 つまり、「自分自身が商品」である以上、それは職業とは切り離され、自分の商品価値を生み出すことのできる環境を、自ら選び貫いていけるだけでなく、作り上げることができる人なのです。

 真に富を持つ人間になりたければ、「自分自身が商品」と堂々と言え、持てる能力を全開にしてビジネスに臨んでください。

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