森羅万象から学ぶ人生羅針「良い破れ鍋と良い綴じ蓋」
2023.08.17
森羅万象から学ぶ人生羅針「良い破れ鍋と良い綴じ蓋」
よく知られていることわざに「破れ鍋に綴じ蓋(ぶた)」があります。破損した鍋にも、それ相応の蓋(ふた)があることを意味しており、転じて、どんな人にもその人に相応しい伴侶がいることの例えなのです。また、第三者から見て、両者が似通った者どうしであることの例えとしても用いられます(デジタル大辞泉より抜粋・要約)。
誰でも知り合いの夫婦から、それぞれの伴侶の悪口を聞かさせたことがあるでしょう。確かに指摘している部分は当たっているのかもしれませんが、他の部分に対しては正当に評価されていないようです。
そこで改めて、個別に話を聞いてみると、逆に悪口を言っているほうの、別な欠点を指摘してきます。結局“どっちもどっち”であるケースが圧倒的に多いのです。まさに冒頭の「破れ鍋に綴じ蓋」夫婦ばかりなのが現実のようです。
しかし、それ以前に、悪口を言っている自分自身は、相手を見下すほど偉い存在なのかと考えると、決してそうではないでしょう。むしろ、自分が選んだ伴侶を貶(おとし)めることは、自分自身を貶めていることなのです。
そしてこれは、ビジネスの世界でもまったく同様で、自分で選んだ仕事、自分で選んだ会社を悪く言うことは、天に唾(つば)する行為と同じで、必ず自分の評価に跳ね返ってきます。
携わっている仕事や勤務先が不法行為に関わっているのであれば別ですが、大抵はその人に相応しいと思えるものばかりで、「君がこんな仕事をしてこんな会社に埋もれているなんてもったいない」なんてことはめったにないのです。
第三者の目は意外と冷静です。それを踏まえ等身大の自分を見失うことなく、良い破れ鍋になり、良い綴じ蓋を探して、粉骨砕身努力をしてください。
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