森羅万象から学ぶ人生羅針「諫言する部下は絶滅危惧種」
2023.11.07
森羅万象から学ぶ人生羅針「諫言する部下は絶滅危惧種」
企業トップに「それは間違いです」「そんなことをすれば業績に影響します」と、確固たるエビデンスをもって諫言(かんげん)してくれる部下の言葉は、それが真実であればあるほど耳が痛くなるもので、無意識のうちに遠ざけるようになってしまうものです。
そもそも、諫言をする側にとっては、自分に不利益がもたらされる可能性があるので、非常に勇気が要るものです。そのため、諫言してくれる人は現実には極めて少なく、いわば絶滅危惧種でしょう。
そのため、もし諫言してくれる部下がいれば積極的に耳を傾けましょう。なぜならそれは極めて希少性の高い意見であり、それを逃がすことは大いなる損失だからです。
自分にもたらされるかもしれないリスクを乗り越えて諫言してくれる部下は、ひょっとしたら企業トップよりも大きな力を秘めている可能性が高いと言えましょう。
むしろ、囲碁の傍目八目(おかめはちもく)のように、対局を脇で観戦している人の方が冷静に局面を判断できるので、手数(てかず)を8目先まで見通すことができるのと同じなのです。
つまり、大きな決断をする当事者の企業トップよりも、一歩離れた位置で冷静に広い視野で物事を見つめている部下の方が、物事の真相や利害関係を的確に捉えることができるのです。
往々にして当事者である企業トップだと、様々な利害や感情に直面しなければならないので、おのずから冷静さを欠く傾向があります。そのためには、進んで諫言を受け入れ、自分を客観視して俯瞰すれば冷静になれるのです。
繰り返しになりますが、そんな諫言をしてくれる部下は絶滅危惧種ですが、その諫言には素直に耳を傾けましょう。それは間違いなく諫言から生まれた金言になるからです。
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