森羅万象から学ぶ人生羅針「謙虚に自分を褒める」
2023.08.19
森羅万象から学ぶ人生羅針「謙虚に自分を褒める」
これまでに「運」について、先人・先哲の言葉を様々ご案内してきましたが、共通して言えるのは、運は血のにじむような努力の末に必ず訪れるチャンスを的確に捕らえた結果であり、努力なくして運なしなのです。
意外なことですが、宝くじに高額当選する場合も、何年にもわたってあきらめずに買い続けるという一種の努力の末にたどり着くケースが多く、生まれて初めて買った宝くじが何億円もの当選金額をもたらしたという話は聞いたことがありません。
こうした努力があるにも拘らず、成功者には謙虚な人が多く、例えば任天堂の社長を務めた山内溥(ひろし)氏は、「運です。運がよかったんです」と、『ゲームウォッチ』や『ファミリーコンピューター(ファミコン)』などをヒットさせ、同社の中興の祖として大いなる実績を決して自慢することはありませんでした。
また山内氏は、「人生は向き・不向きと運・不運で決まる」とも述べています。まさに運は努力の賜物であるのなら、向き・不向きは努力の方向性を正しく見極めることにほかなりません。
以前、「努力の方向性を正しく見定める」として、それが分かれば、おのずから「ヒト、モノ、カネ、知恵、情報、時間」の6つの経営資源の使い方も変わり、間違いなく努力は成果に結びつくことをご案内しました。
さらに言うならば、努力がもたらす運と正しい努力の方向性は、成功と言う名のクルマを走らせる両輪のような関係であり、どちらが欠けても成功のクルマは走らないということです。
そして、成功のクルマが走り出した時、心の底から「運が良かったんです」と、謙虚に自分を褒めてあげてください。
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