森羅万象から学ぶ人生羅針「選択肢を絞った自由」
2024.03.28
森羅万象から学ぶ人生羅針「選択肢を絞った自由」
チェコの作家フランツ・カフカは、「私は自由です。だから道に迷ったのです」と述べています。確かにここで言う自由がfree(フリー)ならば何の制約もないため、逆に「自分は何をしたらよいのだろう」と迷うはずです。
しかし少なくとも自由をliberty(リバティ)として捉えているのであれば、duty(デューティ)、つまり義務がその裏側に付いているので、やるべき義務を果たすという制約がつくため、迷いも少なくなるかもしれません。
そしてここで、自由という言葉を「選択肢の多さ」に置き換えると、迷いが生じることがよく理解できます。これに関連してある心理学者が、キャリーケースの売り場において、たった5種類しか用意していない店と、30種類も陳列している店とでは、どちらの売れ行きが伸びるかを実験したのです。
その結果、5種類しか置いていない店の方が売れ行きが良く、30種類ある店では、お客様が長時間滞在しあれこれ商品を見て触っているにも拘らず、最終的に買わないで帰っていくケースが目立ったといいます。5つだと迷わないけれど、30だと多すぎて迷ってしまうわけです。
ならば自分に自由が与えられたら、まずとことん吟味して選択肢を絞りましょう。そうすれば迷いは払拭され、やりたいことの中でも「やるべきこと」だけが浮き彫りになり実のある人生を歩む基礎となることを強く認識してください。
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