森羅万象から学ぶ人生羅針「部下の成長は上司の評価」
2025.02.02
森羅万象から学ぶ人生羅針「部下の成長は上司の評価」
私の友人が学校を卒業して最初に入った会社の配属先の課長は、入社以来地方営業がしか経験がなかったため、地方勤務時代はお客様のところへ行けば「○○さんよく来た!」と歓迎され、黙っていても売れるような環境に身を置いていた人物だったそうです。
ところが、友人が配属されたのは東京のど真ん中の激戦区で、その課長は、友人の配属と同時に北海道からその課へ異動になったのです。しかしそこでは、それまで培ってきた“田舎商売”のノウハウは一切通用しなかったようです。
それでも友人は課長の指示で、その“田舎商売”を実行したのですが、すべて逆効果となり、お客様からのクレームに発展することもしばしばあったそうです。しかし、そうした上司を野放しにして、言い訳に耳を傾けてしまう会社組織のあり方のほうが看過できません。
一番の問題は、人事考課に部下の育成が昇進・昇給に明確に反映されるという項目の欠如です。なぜなら上司の仕事は部下を一人前に育て上げることなので、個人の過去の栄光など何の意味もありません。
そのため、その課長は朝礼のときなど、何か精神訓話のようなものを話し社員教育のふりをしていました。しかしその魂胆は部長には見え見えで、「精神訓話はもういい!具体的な話をしろ!」とみんなの前で面罵されたそうです。
やはり部下の成長度合いを担当上司の評価に加えないと、いかなる組織も機能しなくなることを忘れないでください。
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