森羅万象から学ぶ人生羅針「錯覚したお金の使い方」
2023.09.23
森羅万象から学ぶ人生羅針「錯覚したお金の使い方」
以前、「生き金」とは、無駄なものには一切お金を使いませんが、必要なものに対して、ここぞという時には、出し惜しみすることなく使うお金で、そこには投資の概念が含まれていることをご案内しました。人に投資する、設備投資する、証券投資するなどの目的で使えば、お金は増えていくのです。
そして、企業トップたる人は、お金の儲け方だけでなく、使い方にも信念を持っていなければなりません。例えば投資はしても投機はしないという姿勢です。投資は投資先を育て、そこからリターンを得るまでに時間を要しますが、投機は楽をして短時間で儲けようという姿勢が見え隠れしているからです。まさに、お金の使い方を錯覚しているのです。
そして、錯覚したお金の使い方で一番多くみられる落とし穴は、独立する際に、自分の値打ちを過大評価して失敗することです。もっと分かりやすく言えば、自分の実力だと思っていたものは、それまで勤務していた会社のネームバリューに支えられているということに気付かないことです。
「○○さんの実力は大いに認めるし、大変お世話になったけど、でもウチは○○さん個人と取引しているわけじゃなく、株式会社◇◇と取引していることをよく考えてほしいんだ」なんて言われて、そこで初めて自分の本当の実力に気付くのです。
錯覚は、大いなる自惚れにすぎません。錯覚したまま無謀な事業展開にお金を費やすことなく、確実なリターンが担保できるように、冷静に客観的に自分を見つめ、「生き金」となるお金の使い方を厳守してください。
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