森羅万象から学ぶ人生羅針盤「○○している暇はない」
2021.09.11
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「○○している暇はない」
映画監督・黒澤明氏の名作『生きる』のなかで、名優・志村喬氏が演じる主人公の市役所の公務員・渡辺のセリフに、「いや、わしは人を憎んでなんかいられない。わしには、そんな暇はない」があります。
ガンに冒され、余命いくばくもなくなった渡辺は、残りわずかな人生をかけて、市民の要求に応えて、公園を作ろうと奔走するのです。しかし、その過程において、様々な困難に直面しますが、その時に言ったのが、このセリフなのです。
この中で、特に注目すべきは、「そんな暇はない」という部分です。これは我々の人生において、極めて重要な言葉なのです。
厚生労働省の発表によれば、2020年の日本人の平均寿命は、女性が87.74歳、男性が81.64歳となり、ともに過去最高となりました。
一見長い人生のように思えますが、実際の時の流れは意外に速いものです。それに、『生きる』の主人公の渡辺のように大病や、不慮の事故などで命を落としてしまえば、天寿を全うすることはできません。
まさに、光陰矢の如しで、「○○している暇はない」のです。そして、この○○には、様々な言葉が入ります。例えば、不倫や失言などです。昨今、多くの著名人が、不倫や失言を原因に、それまでのキャリアを失う話を耳にしますが、そんなくだらないことをしている暇などないのです。
これまで、「小人閑居して不善を為す」などの言葉で、時間を有効に使わなければならないことをご案内してきました。
人生も同様で、あらゆる局面で、「○○している暇はない」と思えば、安穏と日々を送ることがなくなります。そして、自分のやるべきことをしっかりと認識すれば、真の生きがいを感じられることを肝に銘じておきましょう。
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