森羅万象から学ぶ人生羅針盤「「大きな人から宝を得る」

2022.04.27

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「「大きな人から宝を得る」
　資生堂名誉会長である福原義春氏の言葉に、「自分を磨くためには、大きな人に会うことです」があります。さらに、この言葉に続いて「同時代に生きる大人物には、ものおじせずにお会いなさいと。対面すること、対面しようと努力することで、人間力は確実に強まるのですから」とも述べています。

　大きな人、つまり偉大な人に触れることで、多大な影響を受けるものです。そんな大きな人に会おうと思えば、その人に認められるようなレベルの人間にならなければ相手にしてくれません。つまり、会うために自分磨きを行うことで大いに成長し、そこからも糧を得ることができるのです。

　そんな大きな人は、間違いなく人一倍努力をしています。元々の才能もあるのでしょうが、それを生かすために人の何倍も努力しているのです。そんな姿を知ることだけでも、「自分は鈍才のくせに、なんて怠け者なんだ。この姿勢を改めよう」と自戒し、無意識のうちにひと回り成長しているのです

　さらに、大きな人の範囲を歴史上の人物にまで広げれば、「会う」という意味には、その人の「言葉に触れる」や「著書を読む」も含まれます。偉大な先人には、タイムマシンが無い限り実際に対面することは出来ませんが、その英知溢れる言葉や著書に接することは、まさに「会う」ことに他ならず、自分磨きにも極めて有効なのです。

　大きな人はみな責任感に溢れ、正直でポジティブです。それだからこそ人間としての器が大きくなり、人を惹きつけ、力を結集させてより大きな力を起こし、偉業を成し遂げるのです。まさに、大きな人から得られるものはすべて自分の宝になることを肝に銘じ、日々学んで大いに邁進してく

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