森羅万象から学ぶ人生羅針盤「「生き金」を実践する」
2021.11.15
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「「生き金」を実践する」
古代ローマの風刺詩人ユウェナリスの言葉に「豊かに死ぬために貧しく生きるのは大きな狂気である」があります。貧しいことは、決して心の豊かさに繋がるとは限りません。むしろ貧しさは間違いなく不幸なのです。
少し前に、発展途上国のなかには、一日働いても1000円にも満たない賃金しかもらえない国があることをご案内しました。そして、我が国でも、お金がなければ住むアパートを借りることすらできないのです。
大事なのは、お金の適切な使い方を実践することです。
これに関連して、大阪弁では、ケチとシブチンはまったく違うとされています。
ケチは、無駄なものには一切お金を使いませんが、必要なものに対して、ここぞという時には、出し惜しみすることなくお金を使うのです。しかし、シブチンは、お金を使うこと自体をためらい、必要なものすら買おうとしないのです。
つまり、ケチは「生き金」の意味を知り実践していますが、シブチンは、お金に心を支配され、その使い方を理解できないのです。
そして、「生き金」には、投資の概念が含まれています。ビジネスにおいては、人に投資する、設備投資する、証券投資するなど、稼ぐために使うことで、お金は増えていくのです。まさに、お金を支配し、最も有効に活用しているのです。
これに対して、いわゆる節約術の専門家がマスコミに登場し、様々な節約ノウハウを披露してくれますが、時折、違和感が残ることがあります。確かに、創意工夫によって節約は実行できますが、いくらの効果があるかといえば、実際は微々たるもので、それに大きな意味があるかといえば疑問です。
極端な節約は、シブチンの価値観に近づいていくと思います。そうしたお金による支配から脱却し、「生き金」を実践して、物質的にも精神的にも真に豊かな自分を実現してください。
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