森羅万象から学ぶ人生羅針盤「あえて馬鹿な自分をさらけだす」
2024.10.15
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「あえて馬鹿な自分をさらけだす」
フランスの貴族、文学者のフランソワ・ド・ラ・ロシュフコー(ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世)は、「1つも馬鹿なことをしないで生きている人は、自分が考えているほど賢明ではない」と述べています。
ここで言う「馬鹿なこと」というのは、自分をさらけ出すという意味に捉えるべきでしょう。なぜならすべての人間は、何かしら馬鹿な部分を持っているからです。賢い人ほど自分に自信があるので、平気で馬鹿な部分をさらけ出して、周囲を和ませます。
一方、自分のことを賢いと思っている人は、少しでも優秀な人間に思われたいので、決して隙を見せず一切馬鹿なことはしません。しかし残念ながら、そういう魂胆を周囲の人に見抜かれていることに気付いていないのです。
少し前に、ワンマンで知られる吉田茂元首相は、冗談ばかり言って馬鹿な部分を積極的に見せていたエピソードをご案内しました。周囲を笑いに巻き込むエピソードはたくさんあります。
これは吉田茂氏が、馬鹿なことを言っても自分の優秀性が毀損(きそん)されないという確固たる自信があったからです。だから多くの人を惹きつけ協力者を集め、日本を独立させる道筋をつける大業を成し遂げられたのです。
小説家も同様だといいます。自分の心の奥底に隠れている恥かしい部分をあえて公開することで、人間力が発揮され名作が生まれるのです。
カッコつけて利口ぶってばかりいても、真の値打ちはバレていることを肝に銘じ、あえて馬鹿な自分をさらけ出すようにしましょう。
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