森羅万象から学ぶ人生羅針盤「あらゆる需要に適切に対応」
2022.04.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「あらゆる需要に適切に対応」
パレートの法則とは、経済において全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているとしたもので、「80:20の法則」などと呼ばれています。
そして、よく用いられる例として「ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行うほうが効率的である」などがあります(ウィキペディア〈Wikipedia〉より抜粋・要約)。
また、米国の不動産投資家ロバート・G・アレン氏も「敗北者は、(重要でない)80%の部分に関して仕事をして、(投資効果の高い)20%の部分を先送りにする。勝者は反対に、レバレッジ効果(=投資効果)の高い20%の部分に即座に取りかかり、重要でない80%について先送りにする」と述べています。
しかし、これらの指摘を、売れ筋商品だけ扱えば良いという意味に誤解してはいけません。もちろん、不採算部門があり採算性の回復が見込めないのであれば、撤退も止む無しという選択肢もありますが、成果があまり上がっていない8割の部分は、マーケティングでいわれる「ロングテール」であり、決して売れ筋ではないけれども、貴重なラインナップであることには違いないからです。
つまり、企業としては、注力すべき事業分野を的確に見極め、手掛ける優先順位を決めるのです。お客さまは、時には売れ筋ではないレアな商品を欲しがるもので、それがなければ「この店は痒い所に手が届かない」として敬遠されることになります。まさに、あらゆる需要に適切に対応してこそ真の顧客満足を達成できるということを忘れないでください。
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