森羅万象から学ぶ人生羅針盤「すべての経験を認め受け入れる」
2022.10.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「すべての経験を認め受け入れる」
よく知られていることわざに「終わり良ければすべて良し」があります。これはイギリスの劇作家シェイクスピアの戯曲のタイトル『All’s well that ends well』を翻訳した言葉です。
これは結果さえよければ、例え道に外れたことであっても何をしても構わないという意味に誤解してはいけません。やり方はいくらでもあり、そのどれをとっても意味があり、それは正解に反映していると理解すべきでしょう。
例えば、登頂する場合、最短の登山道を歩むのがベストであるように思いますが、必ずしもそうとは言えないのです。登頂ルートは何本もあり、もし最短ルートが急勾配で自分には無理であると分かれば、たとえ長くても平坦な道のりである別なコースを進むことで無事登頂できるものです。
そして、自分が選んだルートで、岩場などを越えるのに苦労しても、そこでしか見ることができない美しい景色を眺めることができれば、それぞれの経験が励ましとなり自分をより強くします。その時に、自分が選んだ登頂ルートが最適だったと気付くのです。
つまり、経験には一切の無駄はなく、自分にとってすべて必要なことなのです。そこで、本当の意味での「終わり良ければすべて良し」を実感するわけです
人生は必ずしも予定通りに進むことはなく、誰しも多くの挫折や試練を乗り越えるために回り道をするものです。しかし、そのプロセスで学び得た物によって、今の自分が形作られていることを忘れてはいけません。結果オーライは、すべての経験を認め受け入れることであると強く認識してください。
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