森羅万象から学ぶ人生羅針盤「すべての関係者が幸福を得る」

2025.01.04

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「すべての関係者が幸福を得る」
　『君主論』などを著した政治思想家ニッコロ・マキャヴェッリ（日本ではマキャベリと表記されることが多いので、以下マキャベリとします）の言葉に「いかなる事業といえどもその成否は、参加する全員が利益を得るシステムを作れたか否かにかかっている」があります。

　これは、私の会社・躍進の経営理念の1つ「躍進5原則」に極めて似ています。少し前にもご案内しましたが、「躍進5原則」とは、自己を円の中心に置き、その周囲に家族、社員仲間、協力業者、仕入先、お客様という5つの要素が連なり、360度の全方位的な幸福を実現する考え方です。これにより、自分だけでなく関係するすべての人が共に幸福を感じ、持続的に成長することを目指します。

　一方マキャベリは、政争に敗れ中央政界に復帰する足掛かりとして、リーダーたる人物の指導書、兵法書として『君主論』を書いたのです。ですから、私が「躍進5原則」を作った動機とはまったく違うものですが、利益を幸福に置き換えれば、すべての関係者が幸福を得ることが最も重要であるという点においては同じです。

　それでも「躍進5原則」と決定的に違うのは、マキャベリの主張であるマキャベリズムには、どんな手段や非道徳的な行為であっても、結果として国家の利益を増進させるのであれば許されるという考え方があるのです。しかしそれでは、必ずどこかが破綻し360度の全方位的な幸福は実現しません。

「躍進5原則」は、どんな時でも王道、正道をもってすべての関係者が幸福を得るのです。そうでなければ、真の事業の正否を問う意味がないことを忘れないでください。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「すべての関係者が幸福を得る」

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