森羅万象から学ぶ人生羅針盤「そもそも論」に立ち返る
2023.05.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「そもそも論」に立ち返る
ある教養バラエティ番組を見ていると、回答者の職業によって、知識と情報の違いというものがあることに気付きます。
例えば、医師がパネラーの場合、質問に対する回答は、大抵最近の論文に基づいたデータを、いかにもそれが正しいような口調でしゃべりますが、同じ口で、以前当たり前のように述べていたことを、平気で否定するのです
つまり、新しい論文が発表され情報の更新がなされただけで、これは新しい論文が発表される度に、延々と繰り返されるでしょう。今正しいと主張しても、将来正しくないと主張することに慣れているのかもしれません。
一方、生物学や哲学などを専攻している学者の回答は、いわゆる「そもそも論」が多く、それらは物事の根本に根差した確固たる知識であるため、言ってみれば「賞味期限が長い」うえに、汎用性も高く説得力があるので傾聴に値します。
上辺だけの情報と真の知識は次元が違い、その活用法も一時的か継続的か、戦術に用いるか戦略に用いるかなど、まったく用途が違うのです。
よくMBAの資格を取得していることを話す人がいますが、「それはいつ取得したのですか」と確認してみてください。そして、それがかなり昔で、しかもその後情報更新の努力を一切していなければ、現在において何の役にも立たず、絵に描いた餅に終わる可能性が高いのです。
それよりも「そもそも論」を信じ活用するほうが有効です。現在のコロナ禍における「そもそも論」は、感染症対策の基本は免疫力のアップであるということです。これを語ることなく、マスクの使用やソーシャルディスタンスを語っても、基礎が脆い家に住むようなもので、極めて脆弱な指摘に終わります。
ビジネスに限らず、もし何かに迷ったら、まず「そもそも論」に立ち返り、そこからスタートすることの重要性を忘れないでください。
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