森羅万象から学ぶ人生羅針盤「ちょっとした油断で人生は狂う」
2025.12.02
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「ちょっとした油断で人生は狂う」
最近は電子タバコの普及もあって、副流煙を発生させる一般的なタバコの需要も下がり気味だといいます。それでも味や香りが全然違うので根強い人気がありますが、さすがにマッチを擦って火をつけタバコを吸う人はほとんどいなくなりました。
Z世代の人たちのなかには、マッチ自体を知らない人もいるようですが、私が子供のころマッチは非常に身近なもので、ガスコンロもいちいちマッチで点火するタイプが主流でした。
しかし今ではほとんど見なくなったマッチについて、作家の芥川龍之介は、「人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うには馬鹿馬鹿しい。(しかし)重大に扱わなければ危険である」と述べています。
確かに多くの人の人生は、平凡でちっぽけなものかもしれません。しかしこれをマッチに例えたことは、非常に的を射ています。
例えば、幼い子供の前にマッチを置きっぱなしにすれば、文字通り火遊びをして本人が火傷を負うだけでなく、火災を引き起こすこともあります。火災を起こせば財産を失います。しかし火災保険で賄えるとおっしゃる人もいますが、保険会社の査定によっては満額保証されるとは限りません。
さらに近隣に迷惑をかけるので、もうその土地に住むことはできないでしょう。マッチを非常に危険なものと認識しないで子供の前に置くことは、人生を重大なものと認識していないことと同じになります。
マッチに限らず恋愛事情も、「重大に扱わなければ危険」な物事と捉えなければダメです。たった1回の不倫で一生を棒に振るなどあちこちで聞かれる話です。人生はちょっとした油断によって狂うことを忘れないでください。
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